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日本代表 大分合宿1日目レポート

   

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 日本代表は7日に大分合宿をスタートさせた。合宿初日は前日までに行われたFリーグ第17節の疲労回復が目的となり、招集された全17選手が約1時間半にわたってトレーニングを行った。(写真&レポート:河合拓)

 

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 現在のチームは2014年のアジア選手権を戦ったチームがベースとなっており、すでにある程度、お互いを理解し合っている。その中で今回、新たに招集されたのがFP清水和也(フウガドールすみだ)だ。高校3年の昨シーズン、Fリーグデビューを飾り、今後の日本代表を背負っていくとも言われる逸材にも、フル代表初のトレーニングでは固さが見られた。「(稲葉)洸太郎さんとも話したんですが、『おまえ、固かったな』と言われて『その通りです』と答えました」と頭を掻く。それでも、年上の先輩に混じってもボールを要求する場面もあり、ピッチ上では遠慮することもなさそうだ。

 

 今合宿では、森岡薫(名古屋オーシャンズ)が不参加となり、FP永井義文(シュライカー大阪)も7日にコンディション不良のため、合宿参加を辞退することが発表された。ピヴォの選手の枚数が少ない状況もあり、新加入選手の起用に慎重なミゲル・ロドリゴ監督も、8日に迎えるマレーシア代表との初戦から清水を起用する可能性は十分だ。ミゲル監督は、彼らの不在によって清水を招集したのではなく、注意深く彼の歩みを見ていたと話す。

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「今回招集した選手たちは、それに値するパフォーマンスを見せていて、自分の力でチャンスを勝ち取ったと思います。そこに今、おっしゃった状況というのが追い風になる可能性はあります。たとえば、昨日のゲームで清水選手は試合に出ていただけでなく、名古屋が相手だったにもかかわらず、チームで一番長かったくらい試合に出ていました。室田祐希もそうですね。(加藤)竜馬も、芝野(創太)も、みんなチームでは非常に出場時間が長く、チームを支えている存在です」

 

 リラックスした状況で行われた初日のトレーニングで、清水の印象を指揮官に聞いても、それほど意味がないだろう。清水自身は、初練習を終えて「緊張という言葉しかなかったですね」と口にしているが、大きな野心も抱いている。今月21日から初めて代表合宿を行う予定のU-18フットサル日本代表に、早生まれの清水も参加権があるのだ。だからこそ、「チャンスがあれば、どんどんそういう(代表の)枠に入って行けるように頑張っていきたいと思います」と、ミゲル監督だけでなく、小森隆弘コーチ兼U-18日本代表監督にも力を示したいと意欲を語る。

 

 その助けとなる存在が、フウガドールすみだでもチームメイトの2人の存在だろう。FP西谷良介と追加招集されたFP稲葉洸太郎だ。「力強さの面では、年齢を感じさせない」と、清水について話す西谷は、清水の全面サポートを約束する。「彼の良さを引き出して上げないと。やっぱり初めてだし、気を使ってしまうところはあると思うので、そこは助けてあげたいですね」。稲葉も同調する。「思いきりが良いときは、すごく良いメンタルでいけるので。そうなれるように僕も手助けしながらやっていきたい。彼が(今季Fリーグの)前半戦を終えて、この半年ですごく成長を感じるので、僕もすごく楽しみです」と、そのポテンシャルに太鼓判を押した。

 

「普段からいじってもらっている洸太郎さんとか、(フットサルスクールの)お仕事を一緒にさせてもらっている(西谷)良介さんとかがいるので、そういう意味では安心している部分はあります」と、清水自身もすみだでのチームメイトが代表にいることが大きな助けになっていると認める。「まずは自分が持っている形というか、自分の武器をしっかり出してアピールをしていきたいと思います」と決意を語った。8日、9日のマレーシア代表戦で、清水がどのようなパフォーマンスを見せるかは、今後の日本代表における枠の争いという点でも大きな意味を持ちそうだ。

 

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ミゲル・ロドリゴ監督コメント(練習前)

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――3日間のトレーニングキャンプの位置づけは?
「来年2月に行われるAFCフットサルアジア選手権に向けての準備が6月のベトナムとの練習試合から始まりました。その準備の第2弾という位置づけで、今回はマレーシアと対戦します。目的としては、良い形で立ちあがった流れを維持する合宿になります」

――今回は清水選手も招集されました。一方で稲葉選手の復帰もありましたが、全体の招集選手にどんな意図が?
「みんなリーグ戦で良いプレーをしている選手たちです。清水もすごく高いレベルのプレーを見せてくれています。(稲葉)洸太郎も移籍してから調子が上がっていき、レベルが前の状態に戻っている印象です。中村友亮も同じように移籍してからチームに馴染み、状態は上がっています。芝野創太もそうですね」

――新しい選手は初日の練習試合で起用がなかった印象があります。今回の清水選手は、森岡選手、永井選手の不在もあり、明日の試合から起用されるのかなと期待をしているのですが。
「いない選手という意味で、吉川(智貴)選手も今回は不在です。実際に彼らがいないという背景はあるかもしれません。しかし、何よりも今回招集した選手たちは、それに値するパフォーマンスを見せていて、自分の力でチャンスを勝ち取ったと思います。そこに今、おっしゃった状況というのが追い風になる可能性はあります。たとえば、昨日のゲームで清水選手は試合に出ていただけでなく、名古屋が相手だったにもかかわらず、チームで一番長かったくらい試合に出ていました。室田祐希もそうです。(加藤)竜馬も、芝野も、みんなチームでは非常に出場時間が長く、チームを支えている存在です。ここに来て固くなることもないのではないでしょうか」

 

 

 

清水和也選手コメント

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――ミゲル監督は、『呼ぶべくして呼んだ』というニュアンスのことを話していましたが、初練習を終えた感想は?
「緊張という言葉しかなかったですね」

――ペラドン(制限付きゲーム)では、なかなかヘディングシュートが枠にいかなかったが?
「そうなんですよ。さっき、洸太郎さんとも話したんですが『おまえ、固かったな』と言われて『その通りです』と答えました」

――高校時代からFリーグのピッチに立っていたが、この代表で感じたことは?
「まだまだっていうことを痛感しましたね。自分の中でも、ふだん考えていることが、この代表ではもっとレベルが高かったりします。ペラドンでも、パス回しの部分では長年やってきた選手たちはさすがだなというプレーを見せていました。ああいう選手たちは別格だなと感じました」

――すみだから他に2人の選手が入っているのは、チームに溶け込む上ではプラスでは?
「そうですね。普段からいじってもらっている洸太郎さんとか、一緒にお仕事をさせてもらっている(西谷)良介さんとかがいるので、そういう意味で安心している部分はあります」

――この合宿はピヴォの選手にとってアピールのチャンスだと思うが?
「まずは自分が持っている形というか、自分の武器をしっかり出してアピールをしていきたいと思います」

――2月にはアジア選手権もある。その前に、21日からはいよいよU-18代表も始まるが?
「早生まれなので、ギリギリ入れるんです。チャンスはあると思います」

――小森コーチは、U-18代表の監督。良いアピールをしたいところでは?
「そうですね。チャンスがあれば、どんどんそういう枠に入っていけるように、頑張っていきたいと思います」

 

小曽戸允哉選手コメント

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――ケガから復帰直後。このタイミングの招集は、ちょっとビックリした。
「そうですね。自分自身も、この代表が決まるまで一試合しかなかったので、今回はないだろうと思っていました。その中で呼ばれたことは自分自身もビックリしました」

――全体練習後、一人で足の感触を確かめるように走っていたが、状態は?
「やっぱり3カ月実戦から離れていて、自分自身、体とイメージが追い付かない部分があって。それで少し走ったりしています。でも、名古屋戦から比べると、だいぶ体の動きも戻ってきています」

 

 

関口優志選手コメント

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――GKながらヘディングで4ゴール。空中戦の強さは飛び抜けていたが。
「北海道でもやっていますからね」

――2か月ぶりの合宿が始まったが。
「ここからアジア選手権、W杯に向けて集大成というか、絞られていくと思うので。僕もそこに入りたい強い気持ちがあるので、しっかりとアピールしたいと思います」

――GKは再編成を求められそうだが?
「いろいろあると思いますが、別に誰が入るかはかかわらず、自分がしっかりやっていたら入れると思いますし、自分のプレーをしっかり継続していければと思います」

――前回のベトナム戦は2試合目の半分の出場だったが?
「前半だけでしたね。前回はケガを抱えていて、なかなかチームと一緒にプレーできませんでした」

――今日のヘディングを見たら、今回は絶好調という感じだが?
「そうですね(笑)。もうケガは問題ないので。出る機会があったら、しっかりとゴールを守りたいと思います」

 

 

稲葉洸太郎選手コメント

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――ミゲル監督は年齢で外した選手は呼ばないことが多いので、正直、今回の招集は驚きました。
「僕はそんなに気にしていないというか、自分次第だと思っていました。去年のイタリア遠征以来、半年以上ぶりですが、とりあえず集合した感じなので、これからですね」

――明日の試合に向けては?
「やれることをやるだけですね。僕は。自分がやれることをやって、チームの雰囲気をちゃんと保ってやれたらと思います」

――今回、清水選手に注目しているのだが、チームメイトから見て彼はどう?
「思いきりが良いときは、すごく良いメンタルでいけるので。そうなれるように、僕も手助けしながらやっていきたい。彼が前半戦を終えて、この半年ですごく成長を感じるので、僕もすごく楽しみです。そこはこれからですね」

――連係面など、一緒に出る機会があると面白そう。
「そうですね。やれることをやって楽しみます」

 

芝野創太選手コメント

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――大分でスタートした代表合宿は?
「今回で3回目ということでだいぶ慣れてきたというか、雰囲気は分かっていたので。入り方はまずまずといったところですが、大分っていうところで、家から近いですし移動もないので、その点は楽だなと感じています」

――ベトナム戦以来、2カ月ぶりの招集だが?
「雰囲気は変わりませんし、メンバーは何人か変わっていますが、特に前と変わった印象はないです」

――リーグ戦では3試合連続得点中だが、調子は?
「運よくシュートが入るようになってきていますし、それを継続して代表合宿でもやっていきたいと思っています」

――今回の合宿の目標は?
「僕としては、まだ今回は代表候補合宿なので、しっかりと代表に残れるように、明日と明後日の試合に自分のプレーを出せるように頑張りたいと思います」

――今回アピールしたいところは?
「結果が求められてくると思うので点をとることと、あとは自分の特徴であるゴールまで持って行くドリブル、相手を崩して、相手を突破するところ。そういうところだと思っています」

――ピヴォでは森岡選手、永井選手が不在。清水選手が入って来た。その辺の競争については?
「そうですね。代表ではどこのポジションを求められているのか、まだわからないので。前回の合宿では試合でアラをやっていたので、今回どうなるかはわかりませんが、チームでも両方やっているので与えられたポジションで結果を出したいと思います」

――自分としてはそこの違いに違和感はない?
「やっぱり前の方でプレーする選手だと自分では思っているので、前の方でやりたいですが、アラならアラで、そこで自分の特徴を活かせるポジション取りであったり、動き出しであったりに気をつけてやっていきたいです」

――ポジションより、まずは代表に残るためにということ?
「まずはそこだと思っています」

――冒頭でアジア選手権に向けた準備という話が監督からもあったが、そこに向けては?
「最終的にはアジア選手権、W杯を目標にやりますが、自分はこの中で、上の選手でも、中心選手でもないので。まだまだ前の合宿で初招集ということで、新人だと思っているので、食いこんでいけるようにしたいです。そのためには、先ほども話したように結果が必要だと思っているので、あまり先のことは見ず、自分のできる全力のプレーを示そうと思います」

 

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