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U-18フットサル日本代表が茨城キャンプを開始 清水、植松、山田のFリーガートリオが存在感を示す

   

U-18フットサル日本代表候補によるトレーニングキャンプが21日、茨城でスタートした。このチームは2年後の開催が決まったU-20AFCフットサル選手権に出場、優勝を目指すチームであり、この茨城合宿がチームのスタートとなる。(文&写真:河合拓)

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IMG_2945 (1280x956) U-18年代の全国大会は、昨年から始まったばかり。そのため、まだまだフットサルを専門的にやっているチーム、選手は少ない。今回のU-18フットサル日本代表候補メンバーも、約半分の選手が高校サッカー部に所属している選手たちで構成されている。

 

 合宿初日はフル代表とほとんど同じウォーミングアップメニューの後、フットサルの基本的な攻撃の動きを選手たちに説明して実践させた。タッチラインと並行に走ってボールを受ける『パラ』、バスケットボールでもよく見られる『スクリーン』、サイドから中に入ってボールを受ける『アラコルタ』、足の裏でボールを流す『ピサーダ』、そして縦に走ってから角度をつけてマークを外す『ダイアゴナル』の5種類だ。

 

 この練習では普段からフットサルをやっている選手、サッカーをやっている選手が明確になった。フットサルをやっている選手であれば、これらの動きは日常的にやっている。しかし、サッカー部でサッカーをやっていた選手にとっては、これらの単語さえも新鮮なものになる。

 

 練習の冒頭では、フウガドールすみだのFP清水和也と湘南ベルマーレのFP植松晃斗が見本を見せる場面もあった。すでにフル代表にも招集され、マレーシア代表との親善試合ではゴールを挙げている清水、第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会でMVPにも輝いた植松は、同世代の選手たちからは一目置かれており、堂々とリラックスしてプレーしている様子だった。

 

 選手たちの戦術の飲み込み具合はそれぞれだ。だが、北海道釧路北陽高のサッカー部キャプテンであるFP伊藤圭汰のように理解度の高い選手は、動きの意図を理解して「サッカーにも生かせそう」と話していた。これは余談だが、伊藤は第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会を機に、高校卒業後は本格的にフットサルをやることを決意している。それによる意識の高さも、習得の早さにつながっているかもしれない。

 

 フル代表は、ウォーミングアップ後に守備の確認練習を行う。U-18フットサル日本代表の小森隆弘監督は、フル代表の通訳兼コーチであるため、同じ流れで練習をするのかと思われたが、攻撃の動きからトレーニングに入った。サッカーを主にやっている選手たちに、より興味を持たせる狙いかと思っていたが、実の理由はより根本的なことだった。

 

「ディフェンスを踏み込んで先にやっても、もともとのベースとなる攻撃の発想がないとできないので。あえて攻撃からのアプローチをしたんです。明日の午後のトレーニングでは、その続きをしながら、重いことが起これば必要に応じて、その都度、修正を入れて行きたいと思います」

 

 受け身になる守備は、そもそも『相手がこういう攻め方をしてくるから、こう守ろう』と決めていくものだ。相手の基本的な出方がわかっていなければ、守備の練習ができないのは、当然だ。今回、選手たちに対して「そこ(フットサルの動きの理解度)については、心配しなくていい。3日間のうちにできるようになるとも思っていない」と伝えたという。このフットサルの基本的な動きを理解していないと、後々は代表から遠ざかることになりそうだが、今回は「自分の個性をどうチームで光らせるか」(小森監督)という点が、より重要なポイントだという。

 

 とはいえ、プレーするのはフットサルだ。当然、基本的な動きを知っている選手たちがスムーズに動ける。そのため、フットサルをやっていた選手とサッカーをやっていた選手の違いは明確だった。その中でも質の高いプレーを見せていたのが、Fリーガートリオだ。清水と植松は同じセットで息の合った連係を披露。清水はチーム最多ゴールを記録した。

 

 清水は第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会に出場していない。この合宿で多くの選手と「はじめまして」の状態だったが、積極的に選手たちに話しかけ、動きを聞かれたら説明している場面が見られた。チームに合流する前から、新しくチームメイトになる選手たちの動きをチェックしていたという。

 

「自分なりに、JFAチャンネルで動画を見たりして、選手たちを確認していました。本当にタレントぞろいなので、いろいろ見ながらイメージしてきました。(高校のチームも)フットサルの動きになっていた部分が多かったので、相当練習しているのが分かりました。やっぱりFリーグでやっている以上、自分は初日から結果を残さないといけないので、それを意識しながらやっていました」

 

 プレーで光っていたのは、もう一人のFリーガーであるGK山田正則(府中アスレティックFC)も同じだ。ゴール隅へのシュートにも反応し枠外へ弾き、「あれ、止めちゃうの?」と驚嘆の声があがっていた。Fリーグでプレーしている、異なるポジションの3人からは、自分たちが引っ張っていくんだという意識が感じられた。

 

合宿2日目は、より緊張も解け、選手たちも持ち味を発揮しやすくなるだろう。新しい一歩を踏み出したばかりの小森ジャパンが3日間でどう変化していくか、楽しみが尽きない。

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