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アジア選手権に挑む日本代表メンバーが発表!

   

ワールドカップイヤーの今年、いよいよ日本代表活動がスタートする。2月10日に開幕するAFCフットサル選手権2016ウズベキスタンで、上位5位に入り、ワールドカップの出場権獲得を目指す日本代表は、27日に東京・国立代々木競技場で、30日に大阪・大阪市中央体育館で、コロンビア代表と対戦する。
コロンビア代表戦に臨む日本代表メンバー16人が発表された。アジア選手権のメンバーは、この16名のメンバーから2名が外れて14名で臨むことが基本線となっている。(文&写真:河合択)

 

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写真は2015年の国内合宿時のもの

 

【日本代表メンバー】

[スタッフ]

監督:ミゲル・ロドリゴ

フィジカルコーチ:村岡誠

コーチ兼通訳:小森隆弘

 

[選手]

GK

12 藤原潤 (バルドラール浦安)

2 田中俊則 (府中アスレティックFC)

1 関口優志 (エスポラーダ北海道)

FP

9 森岡薫 (名古屋オーシャンズ)

4 酒井ラファエル良男 (名古屋オーシャンズ)

6 小曽戸允哉 (シュライカー大阪)

11 星翔太 (バルドラール浦安)

14 西谷良介 (フウガドールすみだ)

13 渡邉知晃 (大連元朝足球倶楽部/中国)

8 滝田学 (ペスカドーラ町田)

15 中村友亮 (名古屋オーシャンズ)

10 仁部屋和弘 (バサジィ大分)

5 吉川智貴 (マグナ・グルペア/スペイン)

3 室田祐希 (エスポラーダ北海道)

7 逸見勝利ラファエル (SLベンフィカ/ポルトガル)

16 清水和也 (フウガドールすみだ)

 

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写真は2015年の国内合宿時のもの

 

【会見でのミゲル・ロドリゴ監督コメント】

 見ていただいてわかるように、今回のメンバー構成は、2014年のアジア選手権で優勝したメンバーから大筋の変更はないリストを作成しました。2014年の大会に優勝したメンバーは、もちろんAFCを戦いに行ったメンバーでしたが、そのときにも話しましたが、2016年を考えたうえで、柱をつくっていくメンバーで臨み、それがうれしいサプライズとなって優勝という結果で終わりました。その流れにのって、いよいよ、このメンバーが円熟期を迎え、もともと目標にしていた2016年を迎えるということで、期待しています。

 先ほど話にも出ましたが、今回招集した16人のうち、最終的にウズベキスタンに行くのは14名です。しかし、その2名はケガなどの問題があったとき、もともとの14人のメンバーから欠員が出た場合に、あらためてそこから合流してもらうより、戦術的にも、戦略的にも、チームのダイナミズムに心理的にも乗った状態でいてほしいため、チームの準備段階から参加してもらい、円滑に戦力になってもらうために、広めの枠を取って招集しています。

 だんだん全体のレベルも上がり、タレントがたくさん台頭している中で、AFCのレギュレーション変更のため、大会登録メンバーが(16人から)14人に減りました。そのことでメンバー選考はより難しくなっており、うれしい困難を抱えています。

 これまで、より大きなグループで活動してきた中で、この16名というメンバーに絞り込む作業は、痛みとある意味で(選出されると)期待していた選手に対する申し訳ない思い、あるいは残念だなという思いがある中で考え抜き、今のコンディション、今のチームの状況、そして、これから臨んでいくべきダイナミズムをすべて考えたうえで、公正な考えを持って選出をしました。しかし、今回選ばれなかった選手にとっても、これですべてが終わりというわけではありません。選手生活が続く中で、これからも続いていく代表活動にも必要になってくる選手はいますので、そこに対するケアはこれからもやっていきます。

 いよいよ19日から合宿を始めますが、まずテーマとするのはW杯出場の5つのアジアの席を勝ち取ることです。そのことは選手たちもわかっているでしょうが、あらためて19日に集まったときに全員で、一つの力を結集して、ベスト5に入って出場枠を勝ち取ることが第一優先になることを共有したいと思います。そのプロセスとして3連覇という夢の成績を達成しに行こうということも、併せて見据えていく話をしたいと思います。

以下、質疑応答

――16人に絞るのは、ここから2人を削るのか? 4人外して新たに呼ぶ可能性は?

 それはないと思います。ただ、『絶対にありません』という言い方ができるわけではありません。それは発生する事態によって変わりますが、もともとのアイディアとしては考えていませんし、そうあってほしくはありません。具体的に言うと、外れる2人の選手と役割の大きく違うポジション適正の選手が、さらにケガなどで外れざるを得ない場合は、もう少し大きな枠で、17人、18人、19人というところで捉えていた選手たちの中から、今回招集していない選手を呼ぶことになるかもしれません。

――相手のコロンビア代表はW杯の開催国だが、どんなチームか?

 世界で4位のチームです。どんなフットサルをしてくるかを一言で感じ取ってもらうとすれば、向こうはスペクタクルなゲームを仕掛けてくることができるチームです。スタイルとしては、かつてのブラジルのように、豊かなタレントがそろっているチームだと思っています。その特性はヨーロッパのチームと比べて、ダイナミックに動き回るというよりは、もう少し足元にボールを止める感じです。タレントに自信がある分、ピッチのどこでも1対1で相手を外すことを狙ってきます。相手を外したところからスピードアップしていくことが得意で、それができるチームです。そうしたコロンビアのプレーの特性に加えて、私たちはAFCのための最終準備に入っていくため、このゲームに照準を合わせたコンディショニングをしないことを考えると、試合ではスペクタクルなシーンがたくさん出るでしょう。落ち着いて遠慮しあって停滞するゲームではなく、攻守が切り替わるオープンなゲームになる予感がしています。そういう意味では、見る人にも面白いゲームになると予想しています。

――AFCに向けてコロンビアの特性を考えてチェックしたいところは?

 AFCへの準備という見方をすると、19日からの最終キャンプからはコンディショニングに主眼を置いて、フィジカルの調整をしていきます。リーグ戦の最後までプレーオフを戦っていたチームと、プレーオフに進めなかったチーム、海外でプレーしている選手、いろいろな状況から選手を呼んでいる背景があります。その(AFCに向けてコンディションを整えていく)選手たちに対して、この2試合はボールを使ったフィジカルトレーニングのピークという位置づけになります。実戦形式のフィジカルトレーニングという位置づけと言ってもいいかもしれません。

 19日から負荷を高めることになるので、1試合目は疲労のある状態で臨むことになるいでしょう。そこでは戦術的、戦略的チェックはしません。今のイメージでは、戦い方もセットを3セットくらい組、一つ、二つのセットが長く出場するような偏りはつくらないようにします。ただ、30日のゲームは少し戦術的な視点も持てるかなと思っています。特にDFの部分ですね。たとえば、先ほど話したコロンビアの特性は、イランの特性と非常に似ています。みんなが1対1に自信があり、シュート力、スピードもある。われわれやヨーロッパのクラブと比べると、プレーヤーのダイナミズム、動きを使った戦術的アクションは少ない。そういう相手であることを意識して、攻撃、守備、あるいはセットプレーといったところの戦術的な精度に注目して、集中していく段階に入るかなと思っています。

――森岡が今季限りで退団することが発表されたが、このニュースをどう見るか?

(日本語で)ビックリ。私も大変、驚きました。クラブの決断ですので、そこは誰からもリスペクトされるべきだろうなと思います。ただ、私たち(代表スタッフ)の視点からすれば、まだまだ非常に大きな力を持っていて、違いをつくってくれる選手だと思っています。生年月日のデータではなく、プレーオフファイナルでも見せたパフォーマンスの質っていう部分で私たちは見ますので、そこではまだまだ頼りにしたい選手です。

 これは私の感覚ですが、ある意味で残念なことになるかなという予感がしているのは、(来季は)国内リーグでプレーすることにならない可能性がある。そう考えると、彼のようなタレントがFリーグで見られなくなるのは、非常に残念なことだなと感じています。ただ、いろいろな理由、背景があるでしょうから、クラブの決断はリスペクトするべきだと思っています。

――日本では名古屋が勝ち続けている。日本のフットサル界に良い状況か?

 私が見て来ている中でコメントできることは、結果として名古屋が勝っていますが、毎回どんどん苦しんでいます。特にレギュラーシーズンで落とす試合、勝てない試合が増えています。負けるゲームも増えていますし、引き分けるゲームも増えている。勝つゲームでも苦しいゲームが増えています。これはリーグにとってポジティブな状況です。もちろん観客的な視点からすると、いろいろなチームが覇権を競うという環境は面白いかもしれません。しかし、名古屋はアジアでもタイトルを争える、優勝争いにいつも絡むチームです。

 今のFリーグは、昇格も、降格もない、クローズなリーグになっています。その状況を理解したうえで、見る人も、メディアも、どこが勝つかよりも、そこで展開されているリーグのクオリティに、スペクタクルなところに、どんな変化があるか、どんな質のものが見られるかに注視する時期ではないかなと思います。海外のポルトガル、ブラジル、スペインのリーグでは、結果と言うのが、本当に次のシーズンに大きな違いを生みますが、Fリーグではそういう状況にはないので、今はそういう見方をしていいのかなと思います。

 ですから、もし、今の質問の中に、『この状況はあまり面白くないのでは?』という意図があるのであれば、私は中身が少しずつ変わっていて、『今年は違うのでは?』『何か起こるのでは?』ということが、プレーオフファイナルを見ていても『いよいよ歴史が変わるのか?』という期待感を持って見ることができているので、そういう楽しみ方はできるのではないかと思います」

 

「今回のメンバー発表をどう見るか!?」河合択の視点

 いよいよ、ワールドカップに向けてフットサル日本代表が始動する。今回、16名のメンバーが招集されたが、この代表メンバーと会見でのコメントを聞き、僕が受けた印象を書いていく。

 監督が言うように、メンバーのほとんどは前回のアジア選手権で大会連覇を達成したメンバーだ。大会のレギュレーションが変わり、登録メンバーが14名になったが、前回大会に出場した16人のうち11人が、引き続き選出されている。ほとんどサプライズがない選考だが、どんな状況でも試合の流れを持ってくることのできるFP稲葉洸太郎(フウガドールすみだ)の落選は意外だった。

 おそらく本大会に連れていく14人のメンバーは、大筋で決まっているものだと考えられる。背番号の1番から14番までがAFCフットサル選手権に行くメンバー、15番の中村友亮と、16番の清水和也がサポートメンバーという位置づけだと予想する。会見でミゲル・ロドリゴ監督は「今のコンディション」を選考の際に考えたと話しているが、ともに負傷のため欧州遠征に行けなかったFP室田祐希、FP星翔太のコンディションは、実際に自分の手元で確認しつつ、その状態次第では入れ替えるのではないだろうか。

 同時にミゲル・ロドリゴ監督は、勢いのある選手、話題性のある選手も大事にする。室田がヒールリフトで代表初ゴールを決めた後には、しばらく継続的に代表に選出していた。中村、清水がコロンビア戦で目を見張る活躍を見せれば、序列を変えることもできるだろう。

 コンディションという点では、プレーオフにベンチ入りできなかったGK田中俊則の状態も気になるところ。彼が間に合わないと判断された場合は、別のGKを招集するだろう。タイで開催されるW杯を前に、ミゲル・ロドリゴ監督はこうした大会には最低でも3人のGKを帯同させる必要があることを強調し、実際に14人の登録メンバーのうち3人をゴレイロにしていたからだ。約2週間の大会の中で一人が負傷し、もう一人がその試合でコンディションが悪くなるなど、想定外の事態が起きたときのバックアップを用意するだろう。

 ワールドカップ8強入りを目指す1年のスタートに、前回W杯ベスト4で、今年のW杯の開催国であるコロンビアと対戦できるのは、最高のシチュエーションだ。監督は、あくまでアジア選手権に向けての調整が最大の目的としているが、国内で親善試合ができる機会は少ないうえ、テレビ中継もあるだけに、関心を持ってもらうためにも、やはり勝利したいところだ。

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